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東京都目黒区の「ご夫妻が殺傷された事件」が教えること

「全国賃貸住宅新聞」に月2回掲載される、「元刑事が斬る」というタイトルの防犯物の記事があります。さすがに元刑事さんが体験を元に書いているので、現実的な内容で「家主向け情報誌」のネタにも使わせていただいています。

2月14日号の記事も大変に参考になりました。

私たち賃貸管理会社にとって、「管理物件の防犯対策」は重要です。
入居者が物件内で何らかの被害に遭う、ということは、オーナーにとって最大のリスクです。これを防御するのが私たちの仕事ですよね。もちろん、私たち自信のリスクは「完全防御」しなければなりません。
「被害に遭う」中のひとつが犯罪です。

この記事では、再三にわたり、もっとも効果的なのは「ワンドアーツーロック」と「防犯シール」である、と訴えています。これ以外にも方法はありますが、費用対効果を考えたときに、最善なのは「この二つの方法」であると。
オーナーは商売で賃貸経営をしているのですから、割に合わないコストをかけることは不可能だし、私たちも提案すべきではありません。

「しかし」、というのが今回のテーマです。
いくら物件が「防犯対策」しても、入居者の意識が低かったら効果が下がります。
最近クローズアップされてきている犯罪で「宅急便」や「引越しのあいさつ」を装って玄関を開けさせるケースが多いそうです。これは「侵入盗」ではなく「強盗」ですから、被害内容が「財産を奪われる」だけでなく「危害を受ける」ことになってしまいます。最悪の場合は命も奪われてしまいます。
東京都目黒区の自宅でご夫妻が殺傷された事件も、犯人は「宅急便の配達」を名乗ったと報道されていました。

入居者の防犯に対する意識が低く、「宅急便」のお兄ちゃんを簡単に通してしまうなら、テレビ付きオートロックも役に立ちません。それでも事件が起きれば、物件が話題になり、入居者は「退室を考える」かもしれません。

そこで入居者を啓蒙して注意喚起を呼びかけよう、というのが今回の記事のです。
具体的なアイディアとして、
・各部屋の玄関扉の内側に「注意事項」を貼っていただく
シールやパウチングした「注意書き」を配るか、管理物件の全室に、あらかじめ貼ってしまうか、ですね。
・「入居者防犯知識」というようなチラシ(小冊子のほうがいいかも)を準備して、各戸に配布する。契約時に渡す。
などを提唱されています。

僕の顧問先の賃貸管理会社さんであったことですが、
サッシの鍵を壊されて盗難に遭った入居者が、「なぜ、注意を呼び掛けてくれなかった」と言って、管理会社にクレームをつけました。その近所で、たびたび盗難被害が起こっていたそうで、「それを知ってたなら注意喚起するのが、お宅らの役目だろ」と言って怒っていたようです。「損害賠償の請求をする」とまで言われたので僕に相談がありました。
さすがに、損害を補てんするような責任は、今回のケースでは管理会社にはない、と思い、そのように伝えました。ただ、近所で盗難があったなら、全入居者に知らせて「注意を呼び掛ける」べきですね。出来れば詳しい「手口」なども伝えたいです。警察も、そのような目的を言えば、情報は教えてくれるのではないでしょうか。
これも、「入居者の注意喚起」の方法のひとつです。

自分の管理物件で「盗難事件」なんて起こらないだろう、と考えてしまいますが、1件でも起これば大変です。まして「強盗事件」なんて・・・・。
どんな方法で「注意喚起」するか、社内で話し合ってみては いかがでしょう。

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