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「定期借家」創設から2年
仲介業者のほぼ全て、家主の87.5%が定期借家制度を知っている―。定期借家准進協議会が01年8、9月に実施した実態調査の結果だ。しかし、活用度の調査では2.8%しか利用していない(00年度実績)。「知ってはいるものの使わ(え)ない」これが、定期借家制度の現状のようだ。00年3月1日に同制度が施行され2年間が経過した。賃貸住宅に対する関心は高まりこそすれ、後退はしていない。安定入居者を保持するため、賃貸住宅の貸し方もバラエティー化している。にもかかわらず定期借家制度はなぜ市場で急拡大しないのだろうか。定期借家の活用実例を見てみよう。
■良好な住環境に
家主は、質の高い入居者には長く生活してもらい、低質な入居者には退去してもらいたいというのが基本的な考え。定期借家なら、契約期間満了時に退去を促せる。これで、良好な住環境が維持できる。このため、今は1年契約にした。学生を入居させる親は、この環境を喜んでいる。
■入居規約の遵守を徹底
ペット可の賃貸マンションで定期借家を活用。管理規約や飼育規約を入居者に遵守してもらうことが企画段階からの課題だった。その解決策が、定期借家の導入。ルールを守れなければ退去してもらうという契約事項で、意識の低い入居者は事前に排除されたもよう。現在まで、入居者のトラブルは皆無。近隣からのクレームもなく、維持管理に大きなメリットがある。家賃は同種の物件より2割高く設定している。
■在学期間中の定期借家
卒業までの4年間を定期借家で貸している。退去時期が確定できるので、募集期間に余裕が持て、次の入居者確保の効率がいい。借主は、卒業で退去しなければならないほか、中途解約がないというデメリットがあるが、家賃を10%ほど安くしてあるので問題はない。入居率は100%。
■弱者と言われる方へ間口広げる
契約条件を緩和したら高齢者ばかりになった。そこで1年間の定期借家契約にした。結果は、滞納もなく入居率も高まった。
外国人や生活保護を受けている方、保証人がいないなど審査基準に満たない方を対象に1年間の定期借家契約を締結。空いたままにしておくよりは不安があっても入居してもらう方がいいとの考え。
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