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「僕の娘が賃貸マンションを借りました」シリーズ ~物件の見学ツアー編~

平成16年8月中旬から部屋探しを始めた親子は、10月1日にはめでたく契約に漕ぎ着けます。
でも、契約のとき、その不動産会社を訪れたのは2回目です。
つまり、1回目の訪問時に申し込んでいるのです。

昭和47年から不動産業界にいて38年がたち、賃貸管理に携わってからも27年。
ずいぶん、この業界にお世話になっているのに、
娘の賃貸マンションを探し始めたとき、
本気で「ああ、不動産会社に行きたくない!」と思いました。
もちろん「お客さま」としてです。

こちらの事情を親身に聞いてくれることもなく、
興味のない物件も「ついで」に紹介されて、
「いいでしょ。どうです?」なんて営業トークを連発されるのは「うんざり」ですよね。
元来、人がいい(?)ので、「ああ、そうですね」とお愛想笑いをしなければならないし。

だから親子が取った行動は、
「気に入った物件が見つかるまで不動産会社には電話しない」
「住みたい物件を特定してから不動産会社に行こう」
というものです。

ネットで物件をピックアップして、
夜、車で物件を見て回る「物件見学ツアー」が始まりました。

インターネットで物件の所在地まで分かるのかって?
素人みたいなこと、聞かないでください。
一般の方には難しくても「僕たち」にとっては簡単ですよね?
物元業者も簡単に分かりますよね?
(その方法をメルマガには書きませんが)
他社仲介の業者と交渉しても「はじまらない」ですから・・・・

「見学ツアー」の初日は見る物件のほとんどに「いいねー」を連発していた娘も、
何件か見るうちに「目が肥えて」きて、
「このマンション、ちょっと、アプローチが・・・・」なんて言い出しました。

実は娘は子犬を2匹飼っていて、単身の割に荷物が超多いので、
選ぶ物件も条件が絞られるのです。

そして、「これでいいかな?」という賃貸マンションを見つけました。
我が家のマンションから徒歩15分
駅から6分
築14年で45m2の2DKマンション、タイル貼り
礼金2カ月、敷金2カ月(6~7年前のことなので・・・)
オートロック以外は特筆するような設備はなし
ペット可(共生マンションではありません)
難点は、大家さんが一階に住んでいること。
大家さん宅は、庭もあり、シャッター付のガレージもあり、2階より上とは明らかに違う「しつらえ」です。
こういう大家さんって口うるさいんだよなー、と
昔の賃貸管理の記憶が蘇ります。

夜に外観を見て、
建物を一回りして、
駅から歩いてみて、
「ここでいいだろう」と親子で合意しました。

翌日に初めて物元の業者さんに電話して「内見の予約」をして、
その次の日に親子で見に行きました。
もちろん「現地待ち合わせ」です。
僕たちにとって、この不動産会社さんは今のところ「鍵を開けるだけの係」です。

こういうお客様が増えているんですよね。
インターネットで「ほぼ」決めてから来店、あるいは問い合わせをしてきます。
不動産会社に行ったり、営業と会うのがイヤなのです。
その傾向は、スーモのアンケートデータでも明らかですね。
ネットで部屋を決めた人が何社の不動産会社を訪問するか、を調べたアンケートでは、
平均2件を割っているという驚くべき結果が発表されてました(僕の見間違えでなければ)。
つまり不動産会社は、インターネット上で、お客様から篩(ふるい)にかけられているんです。
インターネットでお客様の目に留まらないと、来店してもらえないのです。
怖い時代になったものです。

もし、最近、来店数が激減しているなら、
景気のせいではなく、ライバルにインターネットで「蹴落とされている」のかもしれません。
景気のせいにしていては「あきまへん」ね。

部屋を見にいくとき娘に注意したのは、「笑顔をみせるな、気に入った素振りをみせるな」。
「あとは俺が交渉する」というワケです。
めったに訪れない、「頼りになる父親」を証明するチャンスです。

立地と、外観と、ペット可が大きな条件だったので
エントランスとアプローチと、部屋の中を一回り見たら「ここで決めよう」と決断していました。
「親指を上に立てて」合図したら、娘も同じ合図で返してきました。

ひとつだけ、予想していなかった問題が起こりました。

内見のとき、大家さんが立ち会ってきたのです。
っていうか、ほとんど大家さんが説明してました。
大家さんは50代の女性で、賃貸のことはすべて取り仕切っている様子です。
「かりすま大家さん」に出てきそうな「ふくよか」で活発な感じの女性です。
途中、2階の賃貸用の部屋から出てきた、大家さんの娘も合流して、一緒に語り始めました。
娘夫婦が2階の一部屋に住んでいるらしいのです。
二人の会話から推測すると、血を分けた親子のようです。
・・・というか、そっくりなので一目瞭然ですね。
「交渉相手はこの親子」と知り、
「俺に任せておけ」といったことを後悔していました。

さて、交渉の結果は「一勝一敗」で、父親の面目は何とか保たれた感じです。
一勝は、
家賃を5000円下げてもらったこと
保証会社を使わないこと
エアコンが一基も付いてないので、主寝室となる洋間に付けてもらうこと。

1敗は、
ペットを2匹飼っていることに難色を示されて(一匹までが条件だったらしい)、
敷金2カ月とも償却する、とされたこと。
(もちろん経年変化・通常使用はすべて、この中に含まれるという条件を念押ししました)
この調停案を持ち出したのは娘さんです。
母娘でしっかりタッグを組んでいますねぇ。

これで大家さんと握手です。
あとは不動産会社さんに行って、
申込み手続きと入居審査があるのみ(入居審査が問題をはらんでいるのですが)。
ここで初めて、不動産会社さんの店舗に行くことになります。

この「申込み手続き」のときに、ひとつの「気づき」がありました。
そして入居中も、まったく問題が起こらなかったワケではありません。

続きは「申込み~契約~入居編」です。

お楽しみに。

 

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