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「僕の娘が賃貸マンションを借りました」シリーズ ~契約編~

平成16年10月1日、金曜日、快晴。
その日、娘が住む賃貸マンションの契約のために不動産会社を訪れました。
なぜ、この日を選んだのでしょうか?
順当なら9月末の日曜日の方が都合がよかったのに、
「あえて、この日を選んだ理由」は何だったのでしょうか。
あなたは分かりましたか?

そうです。
「東京ルール」の施行日なのです(って、分からないですよね)。

このマンションの住所は東京都世田谷区。
仲介してくれる業者さんも区内に3~4店舗を展開している会社です。
必ず、東京都条例通りに説明するだろうと期待して、
その「第一号」になりたかったのです。
(iPhone 5の第一号ユーザーになりたい人と心理は同じかも)
だから時間も、朝の10時を指定しました。

結論から言うと、この業者さんは、東京ルールで定めた説明をしませんでした。
なぜだか、理由は分かりません。
あれだけ業界内で騒がれた「イベント」だったのにね。
(もちろん、その後は「当たり前に」実施しているはずです)

僕は「東京ルールの説明はしないのですか?」とは聞きませんでした。
専門家とバレルのが怖いので・・・
でも、あえて聞いて、相手が慌てる「さま」を見て、その「言い訳」を聞けばよかったなーと
あとで後悔しました。
ただ、入居中にトラブったときのカードとして使える・・・とは考えてました。
「ところで・・・東京ルールの説明をされませんでしたよねぇ」なんて・・・
(ホントに、いやな客ですね)

さて、契約は手際よく「さくさくと」進みますが、
ひとつだけ「ひっかかった」ところがあります。
それは「鍵の引き渡し」のときに起こりました。
担当の彼女は、新しい鍵を2個とボールペンを手渡しながら、
「鍵の預かり書にサインください」と言いました。
いつもの見慣れた光景です。
僕は、鍵の番号を確かめて、署名欄にサインをしながら
ふっと、「あれ、おかしいぞ」と思いました。
本当に突然の「ひらめき」です。
だってこの鍵は「俺」の鍵じゃなかったっけ・・・?

つまり、鍵の費用は僕が出していたのです。
たしか、1万5000円くらいを請求されていました。
自分の鍵を預かるのに「預かり書」を書くのは道理に合わないのでは・・・?
一瞬でしたが「そんな」考えが頭に浮かんだのです。
もし、「そのように」質問されたら、あなたはどう答えますか?

もちろん家主側としては、そんな主張を認める訳にはいきません。
次回のメルマガまで、「その答え」考えてみてください。

鍵の引き渡しで「もうひとつ」疑問に感じたのは、
というか、大きく不安に感じたのは、
鍵が2個しか渡されないこと、です。
鍵は3個でワンセットのはずですよね。
残りの1個は、オーナーか不動産会社が所持することになるのでしょう。

ご存知だと思いますが、
管理会社のスタッフが、管理物件の鍵を持ち出して室内に侵入し、
婦女暴行などの行為で逮捕される、という事件が起こっています。
北海道の有名な管理会社でも、
大昔に浜松では殺人事件にも発展したことがあります。
そのときの民事裁判で、管理会社は「1億7千万」(?)の損害賠償支払命令を受けたと記憶しています。
もちろん遺族は「そんなもの」受け取ったって、嬉しくも何ともありません。

そして、表面に出ていない事件は、もっともっとあるはず、です。

僕らが契約している最中にも、若い男性スタッフが、僕の視界に何度も入りました。
「彼らは大丈夫なんだろうな・・・」
失礼な話ですが、娘の親としては、不安が募るのです。

話は横道に逸れますが・・・・
CPM資格取得のためのセミナーで聞いた話です。
アメリカでは、スタッフを採用するときの「質問」に気を使うそうです。
「既婚者かどうか」「出身地はどこか」など、
日本なら当たり前に聞くことに神経をつかうそうです。
ところが、日本では「まず」尋ねないことはしっかり聞ききます。
「あなたは、犯罪を犯したことはありますか?」
特に、婦女暴行(に近い犯罪)などの逮捕歴のある者に対しては厳しいのだそうです。
それはそうですよね。
借主の部屋に簡単に入れる「立場になる」のですから。

いま、僕が契約している不動産会社では、
男性スタッフを採用するときに、そのような質問も調査も、しているワケがありません。
僕は「その実態」を知っているので、
娘が住む部屋の鍵の1本を、この会社が所持することに、大きな不安を覚えたのです。
これが、部屋を借りるときの「借主の想い」です。

だから、鍵を「しっかり管理しているので安心してください」と説明してほしいのです。
もちろん、安心に値する「しっかりとした」管理をしていれば・・・の話です。
そうでないと怖くないですか?
管理会社の経営者としても、娘を住まわせる父親としても。
もし、あなたの会社で北海道や浜松と「同じこと」が起こったらどうしますか?
地域での信用は失墜します。
オーナーもお客様も離れていきます。
FCや、何かのグループに所属していたら、仲間にも迷惑が及びます。

鍵の管理が「万全」かどうか、自問自答してみてください。
一部の管理者しか開けられない金庫などに、厳重に保管されていますか?
ひとつの鍵に、その物件と号室が特定できるような文字は、記入されていませんよね?
現場を知っている僕は、ほとんどが「NO!」だということを知っています。
「だからこそ」「いますぐに」鍵の厳重管理を始めてください。

ところで、契約をしていた僕ら親子は、
不動産会社と交渉して、鍵を3本とも貰うことにしました。
「万一、鍵をなくされたとき等のために、当社で鍵を保管しておいた方が・・・」
と言うので、
「それは自己責任で何とかします。僕ら親が15分のところに住んでいますから」
と説得と交渉しました。

このように、鍵を3本とも預からない、という管理方針もあり得ますね。
その方が、リスクも回避できるし、負担も楽だし、スタッフを疑わないで済みます。
もちろん、スタッフに「へんな」誘惑を与えないで済みます。
デメリットは、「万一のとき」に部屋の鍵を開けられないこと、です。
そのときは「鍵屋さん」を動員すればいいと思います。
万一のときなのだから・・・

こうして、娘は無事に「ひとり暮らし」を始めました。
ペットの「アリス&エマ」とともに。

でも、娘がこの部屋で暮らしたのは18ヶ月くらいでした。
このあと、「アリス&エマ」も一騒動、起こします。

続きは「入居編」です。
お楽しみに。

今回で終了の予定でしたが、一回分、延長になりました。
スイマセン。

 

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